ライブドア、ねつ造資料で粉飾隠し…監査法人も欺く(YOMIURI ONLINE)

関係者によると、ライブドアは04年9月期の単独の決算で、子会社化する予定だった結婚仲介サイト運営「キューズ・ネット」と消費者金融「ロイヤル信販」の預金など14億数千万円を自社の売り上げに付け替え、赤字を黒字に粉飾するなどした疑いが持たれている。付け替えの一部は、キューズ、ロイヤル両社が架空の広告費をライブドアに支払う形を取っていた。

 こうした架空取引に実態があったように見せかけるため、ライブドアの運営するサイトにキューズ、ロイヤル両社が広告を掲載していたことを示すデータのねつ造を計画。ライブドアのメディア事業本部の執行役員が同年11月初めごろ、関連会社「バリュークリックジャパン」(現ライブドアマーケティング)側に、データの作成をメールで指示したという。

 ねつ造されたデータは、ライブドアのサイトに掲載されたキューズ、ロイヤル両社の広告が、1日に何回表示されたかを月単位で集計したもの。実際には、両社の広告は掲載されていなかったが、バリュー社の担当者は、1日に複数回掲載されたなどとする虚偽のデータを同年7〜9月の3か月分作成。「配信レポート」としてまとめていた。

 この時期、ライブドアは9月期決算について港陽監査法人横浜市)の会計監査を受けている最中で、配信レポートは同監査法人に提出された。関係者は「監査で不正が発覚するのを防ぐ目的があった」と話している。

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