“韓国版ワンセグ”が大人気(夕刊フジ)

携帯電話で地上デジタル放送が視聴できる「ワンセグ」サービスが4月から本格的に始まるが、すでに同様の「DMB」と呼ばれるサービスが始まっている韓国では対応の携帯電話が大人気。1月29日に旧正月を迎えた韓国では、「お年玉でDMB携帯電話(を買う)」が一種の合言葉になるほどの大ブームになっている。(2006.02.14紙面掲載)

 韓国では昨年12月1日から首都圏でDMBサービスが商用化され、対応の携帯電話は今年1月から発売された。発売直後から売り切れ店が出るほどの人気で、約1カ月で2万台が売れたという。
 これは販売元も予想しなかったほどの人気。携帯電話だけでなく、ノートパソコンで放送を視聴するための受信機や対応のPDA(携帯情報端末)も飛ぶように売れている。三星電子は世界初の地上波DMB受信デジカメも発売した。
 韓国3大キャリア(携帯電話会社)のうち、DMB携帯を販売しているのはシェア2位のKTFと同3位のLGテレコム。1位のSKテレコムは子会社のTUメディアが衛星モバイル放送のDMB事業を独占運営しているため、「衛星も地上波も独占」という批判を恐れて地上波DMB携帯電話の販売は自粛した。ところが、SKテレコムからKFTへのキャリア乗り換えを選ぶ人が急増し、1月のKFTの加入者数はSKテレコムを抜いてしまった。

夕刊フジ
http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/02/post_4958.html