検索広告ビジネスの成長鈍化--現状と今後の見通しは(Cnet)

Citigroupは1月に発表した報告書の中で、米国における検索関連広告ビジネスの売上総額は、2004年の38億5000万ドルから2007 年には90億ドルまで増加すると予測している。この間の複利成長率は32%だ。しかしこの数字は、GoogleとYahooがここ数年間に記録してきた3 桁の成長率には遠く及ばない。両社が控えめな予測をするのもうなずける、と一部の金融アナリストらは語る。
 Piper JaffrayのRashtchyは、成長率が鈍化しているとするGoogleのコメントについて、「売上が数十億ドル規模になっていることを考えれば当然だ」としている。
 検索業界全体の状況は明るい。米国におけるインターネット広告の売上総額は2004年の96億ドルから2007には185億ドルに増加すると見られている。Citigroupによると、オンライン広告の売上全体に占める検索広告の割合は、2004年の40%から2007年には48%に上昇するという。実際、検索広告の売上増加率は、ディスプレイ広告やリッチメディア広告の売上の伸びを上回っている。
 検索広告でまだ成長の余地が残されているのは、海外市場とローカル広告の分野だ。YahooやGoogleをはじめ、多くの検索企業が、海外での事業拡大を急速に進めると同時に、携帯電話や携帯端末向けのローカル広告のビジネスチャンスを拡大しようと凌ぎを削っている。またYahooと Googleは、ブランド広告の成長にも期待している。
 Reyesのコメントのなかにも前向きなもののほうが多かった。
 「いずれ成長は鈍化することになるだろう。ただし、急激に鈍化するとは思わない。私は、まだ成長の余地は多分にあると考えている。問題はどれくらいのペースで成長していくかだ」(Reyes)

Cnet
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