サイバーエージェントの一部サイト、Googleインデックスから削除(ITmedia)

「メルマ」「ECナビ」などサイバーエージェントや関連会社が運営する一部サイトが、Googleで検索できなくなっている。サイトのSEO対策が、Googleのポリシーに反したためとみられる。
2006年03月29日 15時52分 更新
 サイバーエージェントと関連会社が運営するWebサイトの一部が、Google検索のインデックスから削除されていたことが、3月29日までに分かった。
 サイトのSEO検索エンジン最適化)対策が、Googleのポリシー違反と判定された可能性がある。サイバーエージェントは「事実に気づいたのは28日の夜。詳細は調査中」とコメントしている。
 Google検索から消えたのは「メルマ」「ジークレスト」「ECナビ」「eキャッシングネット」「クレジットカードカード比較ドットコム」など。サイト名で検索しても結果として表示されず、ページランクも「0」になっている。
 SEOに詳しい渡辺隆広氏のブログ「SEMサーチ」によると、同社グループはSEO対策として、各サイトに小さなリンクボックスを設置し、双方向の大量リンクを張り巡らせていたという。渡辺氏はこの手法がGoogleのポリシーに違反したのではないかと推測している。
 米国では、BMWと独リコーのサイトのSEO対策がGoogleのポリシーに反していたとして、検索インデックスから削除されたことがあった。両サイトは問題とされた点を修正し、インデックスに復帰している。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/29/news060.html

melma!やECナビ、グーグルから検索不能に--検索スパム行為が原因か(Cnet)

 サイバーエージェントグループの運営するサイトの一部が、Googleで検索しても表示されなくなっていることが分かった。検索エンジンのランキング精度をゆがめる「検索スパム」と呼ばれる行為をしていたと判断されて、検索インデックスから除外されたようだ。
 3月29日時点で、検索結果から削除されているのはメールマガジンサービスの「melma!」や価格比較サイトの「ECナビ」、ショッピングサイトの「GiRLSGATE.com」など(次ページに他のサービスの状況を一覧でまとめた)。サイト名だけでなく、URLを入力した場合でも検索結果に表示されない。また、各サイトのPageRankも0になっている。なお、Yahoo! JAPAN検索やMSN Japanサーチでは、いずれのサイトも検索結果に表示される。
 SEO問題に詳しいアイレップ インターネットマーケティング事業部SEMインテグレーショングループSEMスーパーバイザーの渡辺隆広氏によれば、この問題が明らかになったのは先週末のことだという。
 Google検索エンジンから各サイトが除外される原因としては、2つのことが考えられる。1つは、Googleクローラーがサイトを巡回した際に、たまたまサーバが落ちていたケースだ。ただしこの場合、「インデックスは残るので、URLだけであれば表示されるはず」(渡辺氏)といい、今回の原因とは考えにくい。
 もう1つは、対象のサイトが検索スパム行為をしていると判断された場合だ。Googleだけでなく、検索エンジンでは精度をゆがめる行為をするサイトは検索結果から外している。
 今回問題となったサイトは、それぞれ小さなボックスをサイト下に用意し、相互に多くのリンクをはっていた。これが「リンクファーム」と呼ばれる検索スパム行為と判断されたようだ。リンクファームとは、検索結果の上位にサイトを表示させるために、意図的にはられたリンクのことだ。
 ただし、サイト間でリンクをはりあうこと自体は一般的に行われていることだ。渡辺氏は、「リンクボックスがサイトの右下に小さく表示され、明らかに人に見せるためのリンクではなかった。検索エンジン対策のためだけに置かれたボックスであるということが問題になったのではないか」と分析する(画面)。なお、現在このリンクボックスはサイトから削除されている。また、渡辺氏はブログ「渡辺隆広のサーチエンジン情報館」でこの問題について詳細に解説している。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20099674,00.htm

サイバーエージェント運営のウェブサイトの一部がGoogleから削除される(SlashDot Japan)

narucy曰く、" 渡辺隆広氏のブログ「渡辺隆広のサーチエンジン情報館 (CNET Japan Blog)」によると、サイバーエージェントが運営するウェブサイトの多くが、先週末から Googleで全く検索にヒットしない状態が続いている。
なるほど ECナビ、eキャッシングネット、メルマ、クレジットカードカード比較ドットコム 、CAガイドをそれぞれ、Google で検索してみたが(3月 29日 23:20 分現在)検索結果にまったく表示されない。サイト名だけでなく、ドメインを指定して検索しても同様だ。
削除された原因としては、渡辺隆広氏の分析によると、ユーザに隠す形で他サイトへのリンクを設定していた、また、過密にリンクを設置していたことが、リンクポピュラリティ(ウェブサイトの人気指数)を不正に操作しているとみなされた、ということのようだ。サイバーエージェント以外にも、同様の仕組みを採用していたサイトが今回のタイミングで削除されている。SEO会社の中には、クライアント間でリンクを張っていたため、顧客サイトまで被害が及んでいるケースが見られるとのことである。
このことをどう見ればよいか。明らかなスパムサイト、不正なSEOは、たしかにユーザとっても不便だろうし、Googleはそれらを検索結果から外すことによって、ユーザーはより精密な検索結果を得られることになるだろう。私も個人的には小手先のSEO対策は好まないので、この件は痛快であるが、一方で、すでに公共的なシステムとなっている Googleが、クローズドなアルゴリズムによって人気度を決められることについて、危惧をおぼえる人もいるだろう。

http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/03/29/1525216&from=rss

サイバーエージェント運営のウェブサイト、Googleから削除される(Cnet)

ネット広告代理店大手のサイバーエージェントさんのサイトの多くが先週末よりGoogleで全く検索にヒットしない状態が続いています。例えば「ECナビ」 (ecnavi.jp)と検索しても該当サイトが出てきません。「メルマ(melma)」(melma.com)、「オールナビ」(all- navi.jp)などでも同様です。これら検索結果から消えたWebサイトはいずれもPageRank が0となっています。私の個人ブログの方でも書いているのですが、おそらくスパム行為によるペナルティとして削除された可能性が高いというのが結論です。

理由は次の通り。

1. もしクローラ(Googlebot)が訪問した時にたまたまCAのサーバが停止していたのであれば、少なくとも検索結果にはサイトのURLだけは表示される(site:〜や link:〜で検索すれば表示される)はずなのに、今回はドメイン単位で完全に削除されている

2. Yahoo!MSNサーチでは現在も問題なく検索できている

3.「ペナルティで削除された場合にPageRank 0 を示す」ことは過去の海外の多くの同様の事例で証明されている

4. 今回問題となったサイトはいずれもページの片隅に40程度のリンクを小さなスペースに隠す形で設置していた(※現在は削除されている、下の画面キャプチャを参照のこと)

5. 先週時点で張られていたリンクを元に分析したところ構造が過密すぎる(つまり、リンクポピュラリティを不正に操作していること”のみを目的”と判断されてもやむを得ない)

6. CA以外にも同様の仕組みを採用していたサイトが今回のタイミングで削除されている(ちなみにこの会社はSEO会社 - クライアントサイト間でリンクを張っていたため、顧客サイトまで被害が及んでいる)

7. 海外に今回と同レベル・内容による削除事例がある(米国のSEO会社及びその顧客のサイトのリンクの張り方が問題とされてペナルティを受けた事例は毎年、よく報告されている)

問題になったと推定されるリンク記述とその張り方の画面 (1)

問題になったと推定されるリンク記述とその張り方の画面 (2)

以上、過去の事例と現在の状況を照らし合わせていくと、少なくともGoogle側の問題(クローラやインデクシングなど)で削除されたとは考えにくいですし、むしろ6. 7. の理由からペナルティと受け取ったほうが自然です。なお、4. のようなリンクの記述の仕方が問題なのか、それとも 5. のリンクの張り方が問題なのか、あるいは両方がセットになって問題なのかは明確ではありません(いずれにせよ問題あり)。

さて、米国で昨年開催されたPubConというカンファレンスに訪れていたGoogle米国本社のエンジニアの話によりますと、Googleから削除された時、それがオート(アルゴリズムによる自動削除)かマニュアル(人が判断した手動削除)かによって復帰方法が異なります。今回はどちらとも受け取れるのですが、いずれにせよ問題となった要素、疑わしき要素を取り除いた上で再申請手続き(reinclusion request)をすることになるでしょう。現時点でCAのサイトを観察したところ”疑わしき要素”となるグレーゾーンがまだ散在しており、Google はこういうケースでどのようなジャッジをするのかが興味深いところです。

リンク操作による検索品質を損なう行為は近年横行しており、検索会社とSEOとでいたちごっこが続いています。その中でも今回のケースのように大量のWebサイトを立ち上げてその中でリンクを張り巡らせることで構築する人工的なリンクネットワークと、お金で買い入れるリンク購入の問題は業界では注目を集める話題です。また、RSSソーシャルブックマークアドセンスを組み合わせることで「無意味な情報」が大量に生産され、その無意味な情報を整理し続けるGoogleというおかしな構図も見えてきています。後者の話についてはロングテールのお話と交えて次回あたりにここで触れてみたいと思います。

http://blog.japan.cnet.com/takawata/archives/002726.html

ニフティ、ネット上の「口コミ」評価分析からコンサルティングまでをサポートする企業向けマーケティングサービス「BuzzPulse」(バズパルス)を開始

ニフティ株式会社(社長:古河建純、東京都品川区)は、ブログを中心としたネット上の口コミ(クチコミ)評価分析からコンサルティングまでをサポートする企業向けのマーケティングサービス「BuzzPulse」(バズパルス)を、4月3日(月)から開始します。
「BuzzPulse」は、日々書かれる膨大なブログ記事を主な対象とし、ネット上での評判や話題を分析することができます。ブログは当社が運営する「ココログ」をはじめとする約1億件の国内のブログ記事を対象に分析することができます。今後はブログ以外にも分析範囲を広げ、掲示板やWebサイトの情報も対象としていく予定です。
企業は「BuzzPulse」を利用することで、企業ブランドや提供する商品・サービスについての関心や評判のレベルを時系列で把握をしたり、さらに競合する企業ブランド、商品・サービスを比較評価することが可能となります。当社は企業に対して分析結果をレポートし、さらに有望なターゲットのセグメンテーションや評判データ分析をもとにした商品コンセプト開発支援などのコンサルティングを通じ、きめこまかなサポートを行っていきます。
なお、「BuzzPulse」のシステムはアクセラテクノロジ株式会社の技術と、株式会社富士通研究所が提供する高度な自然言語処理技術(評判情報抽出技術など)及びテキストマイニング技術を基盤としています。
当社は「BuzzPulse」により、市場の声を企業に提供すると共に企業と消費者間の最適なコミュニケーションを提案していきます。

[「BuzzPulse」の紹介サイトURL]
 http://www.nifty.com/buzz/
 4月3日(月)オープン予定

主なSNSまとめ

日本のSNS統計ページ(会員増加数、トラフィック)
http://sns.satoru.net/
日本の主なSNS

特に注記のないものは招待が必要である。

* @myページ - CATVインターネット接続会社、アットネットホーム株式会社によるSNS。ケーブル加入者は招待不要。(2005.12.26現在)
* mixi - 国内SNSの草分けの一つ。ユーザー数は300万人を超える最大手サービスである(2006.3.1現在)。イメージキャラクタは『ミクシィたん』
* GREE - 2004年2月、当時楽天の社員だった田中良和氏が趣味で始めたサービス。その後ボランティアベースの運営に限界に感じた田中氏はグリー株式会社を設立し運営基盤を強化。現在はGREEモバイルやGREEフォト等でSNS機能の拡充を図る一方、GREEキャリアで求人情報サービス市場へ参入の動きを見せるなど、CGM分野で急速に拡大を続けている。mixiと並び国内を代表する大規模SNSの一つ。

* Asoboo - 日本語/英語のSNS. ローカルから世界のユーザーとの情報交流の場。招待不要(2006.03.21現在)
* AnotherMe-forGamers- - ネットワークゲームSNS。招待不要
* BEAT-kun - Beat Styleを使用したSNS。愛犬家ネットワーク。招待不要(2005.10.28現在)
* C.E.O. LINK - 経営者に限定されたソーシャルネットワーク
* Vets World 3.0 - 獣医学部学生・勤務獣医師その他関係者に限定されたソーシャルネットワーク
* wacca - 音楽SNS。招待不要。楽曲のアップロードやアーティストページを作成することも可能。
* N@VIO COMMUNITY - ㈱ヒューマンワークスによるSNS。学生の就職活動のためのソーシャルネットワーク。新規登録も可能(2006.1.1現在)。
* 2ch SNS - OpenPNEを使用したSNS。名前の通り2ちゃんねるを意識した構成になっている。
* 2CH2-SNS
* Almni.jp - 大学別SNS。実名制。招待は不要だが、登録には大学のアドレスが必要。今のところ、東京大学版のみ。
* 西南スタイル - 西南学院大学の学生SNS。招待は不要。
* CLOVER - ISPサービスであるh555.netの会員とその友達が利用できる。
* comachi:こまち - ISPサービスであるkyoto-Inetの会員とその友達が利用できる。また知り合いがいなくても、こまち茶屋で招待を待つことが可能。
* Commit 4 U - 招待不要(2005.10.28現在)
* CURURU - 参加に招待状を不要とするSNS。学校やバイト先などで過去の知人を探すことができる。お部屋作成機能付き。
* この指とまれ!(ゆびとま) - 学校単位の同窓会SNS。全国の小学校から大学、専門・各種学校、予備校まで網羅(廃校になった学校や、民族学校や海外日本人学校、語学学校も含む)。招待不要だが卒業・在籍校ごとの実名登録が必要。
* Echoo!(エコー!) - 「この指とまれ!」の姉妹SNS。基本的には招待が必要だが、「この指とまれ!」経由であれば参加可能。
* enGirl(エンガール) - 女性限定。招待不要(2005.10.28現在)
* FC2NETWORK - 招待不要(2005.10.28現在)
* Filn - 「アキバ系SNS」と銘打ったオタク向けSNS。招待不要(2005.11.28現在)
* G'dayMate! - オーストラリアのSNS(2005.12.6現在)
* kute(キュ〜ト) - 乙女限定SNS。招待不要(2006.1.3現在)
* Lifo(リフォ) - ライフスタイルがテーマのSNS。年齢層高め。今のところ招待不要(2005.11.04現在)
* Frepa - 11/1にリニューアル(mixiに似たI/Fへ)以前は招待制だったが今はライブドアアカウントで招待不要(2005.12.20現在)
* minii
* Otaba - 世界初のオタク専用SNS。今のところ招待不要(2005.11.28現在)
* pochitto - 招待待ちの人用にロビー機能(招待して欲しい!機能?)がある。
* PowerLINK - 有料。ビジネスに特化している(2005.10.28現在)
* Repos World - 女性をターゲットとしているらしい(2005.11.01現在)。
* SFC★MODE 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) において2000年6月にリリースされた最も古いSNSのひとつ。基本的なSNSの機能を有するがSFCの授業情報を共有できる点が特徴で、7000人以上の学生、教職員、卒業生が登録(2005年3月に活動停止)。
* SAGAN TOSU SNS - サガン鳥栖のサポーターのためのSNS
* wyco(ワイコ) - 若手ビジネスパーソン向けSNS(2005.10.30現在)
* Yahoo! 360° - Yahoo! JAPANが運営するSNSで招待制。ただし、2006年5月中旬よりYahoo!BB会員またはYahoo!プレミアム会員は登録できる(2006.3.3現在)。
* 2style - OpenPNEで開発されている。某巨大SNSに良く似たI/F。今のところ招待不要(2005.11.01現在)
* アルケアルコ
* キヌガサ
* ソーシャルぱんだ - 携帯に特化したSNS。今のところ招待不要(2005.11.20現在)
* トモモト
* Buzznet - 写真特化型。招待不要。
* フォト蔵 - 写真特化型
* フレリン - [ニフティ]が運営する、携帯電話向けの携帯電話に特化したSNS。招待不要(2005.12.23現在)。
* ワンメイク - バーチャルペット育成機能付き。招待不要(2005.10.28現在)。
* ふちゅうじん - 東京都府中市SNS。招待制(2005.12.6現在)
* 格闘技専門SNS『格闘技ズキ』 - 格闘技専門のソーシャルネットワーキングサイト。06年3月31日までは自由登録制(2005.12.28現在)。
* 吃音者向けSNS - 吃音者向け(きつおん、どもり)SNS。招待制。
* 就活SNS「Dachinco!」 - 就職活動に特化したSNS。大学のアドレスからは新規登録可能。それ以外は招待が必要。
* 大学職員.NETWORK - 大学職員限定の「職域型SNS」。業務関係の情報交換が目的。招待制。
* 資格ヒルズ - 資格試験の合格者、受験生等の交流の場。資格をキーワードに人脈を拡大できる。プレミアム会員になるとニュートン社のTLTeラーニングが団体割引になる特典あり。 今のところ招待不要(2006.1.12現在)
* 鹿児島友達ネットワーク(かごとも) - 鹿児島のSNS。招待制
* Japan Bio Net - バイオ関係者の交流SNS。招待制(問:qamidala@gmail.com
* Skix SNS - ウィンタースポーツ愛好者SNS。06年2月一杯オープン制。
* サッカー・フットサルSNS - サッカーとフットサルプレイヤーのためのSNS。オープン制。
* Xbox360SNS - マイクロソフトのTVゲーム機Xbox360のユーザーを対象にしたSNSOpenPNEを使用している。
* 薩摩おごじょカフェ SNS - 薩摩おごじょネットが運営する鹿児島つながり女性のための地域密着型ソーシャルネットワーキングサービス。招待制(2006.2.22現在)
* VARRY - 福岡限定のSNS
* 育児ネット - 子育てに関するSNS
* Museクラシック音楽の総合コミュニティサイト〜 - クラシック音楽「はじめて」から「愛好家」までが集うコミュニティ。オープン制。
* 派遣社員限定のSNS、『 派遣さんのたまり場SNS 』 - 労働法の専門家である社会保険労務士のグループが中立的立場から運営する、派遣各社の派遣待遇などの情報交換または交流の場。今のところ招待不要(2006.03.01現在)
* R-58沖縄を感じるコミュニティ - 沖縄SNS。沖縄人に限らず、沖縄好きな皆さんの情報交流の場。地図機能あり。
* 【吹奏楽専門SNS】ウインドハーモニーフレンズ - 「吹奏楽専門」をテーマとしたSNSサービスを提供し、吹奏楽に特化して同じ趣味・世界の仲間が集まる密度の高いコミュニティの形成を目指しています。2006年3月末日まで特別招待あり。
* コトパラ 学校運営(ヒューマンアカデミー)と人材サービス業(ヒューマンリソシア)のヒューマングループが立ち上げたオープン型SNS.4月から機能が大幅拡充され、より使いやすくなるらしい。 招待不要。

今後のYahoo!はソーシャルと非PC分野に注力〜創業者のJerry Yang氏(Internet Watch)

ヤフーは28日、Yahoo! JAPANのサービス開始10周年を記念して、米Yahoo!の創業者で取締役のJerry Yang氏を招き、説明会を開催した。Yang氏はYahoo!のこれまでの10年と今後の10年について語った。
● 成功に必要なのはコンピュータの技術ではなくソーシャルテクノロジー
Yahoo!の創業者兼取締役のJerry Yang氏
 Yang氏は、「Yahoo!にとって一番重要なミッションは、消費者と企業の両方に必要不可欠なインターネットサービスになること」だとして、この点は創業当時から変わっていないと強調。一方で、インターネットサービスの分野では「Web 2.0」と呼ばれる変化がここ数年の間に大きな流れとなってきており、Yahoo!Web 2.0の時代に対応できるように生まれ変わろうと努力を続けているとした。

 Yang氏はWeb 2.0を「オープンであり、コミュニティが駆動力となるもの、人々の発見・利用・共有・拡大を助け、サービスを通じて人々をつないでいくもの」と定義。オープンなサービスを通じて、コンテンツの作成者や広告主、顧客、消費者がすべて繋がれるようなオープンなメディアを生み出していきたいとした。
 これまでの10年間については「Webはまるで『The Web』という1つの大きな塊であるかのように捉えられてきた」と振り返り、これが現在ではWebのパーソナル化により「My Web」に変化してきたと指摘。さらにソーシャル化が進むことで、「Our Web」と呼べる存在になっていくと予測した。
 Yang氏は、「10年前に我々がYahoo!を立ち上げた時には、どのハードウェアのコア技術がYahoo!にとって重要なのかとよく聞かれた。この問いに対する答は今でも変わらない。インターネットサービスを成功させるために重要なのは、コンピュータの技術ではなくソーシャルテクノロジーだ。これはWeb 2.0でも重要な点で、つまり人が中心だということ」とコメント。こうした前提に立ってYahoo!が進めているサービスとして、Yahoo!の各種サービスを統合した「Yahoo! 360°」や、買収した「del.icio.us」や「Flickr」などを紹介した。

 また、Webブラウザ以外のサービスにも注目しているとして、デスクトップアプリケーションを提供する「Yahoo! Widgets」を紹介。携帯電話などのモバイル端末向けサービスや、テレビの画面を対象としたサービスの開発にも取り組み、PC、モバイル端末、テレビの3つの画面に対してサービスを提供する「three-screen strategy」を将来的な戦略として考えていると説明した。
● これからの10年は量より質を高めていきたい
ヤフーの井上雅博代表取締役社長
 続いて登壇したヤフーの井上雅博代表取締役社長は、Yahoo! JAPANの今後の方向性について説明。3月17日に発表したヤフーの組織再編で新設した「ソーシャルネット事業部」「モバイル事業部」「地域サービス事業部」がこれからヤフーとして注力していく分野になると述べた。
 ソーシャルネット事業部では、インターネットの利用者が今後は積極的に情報の発信者になるという変化を捉え、米国のdel.icio.usFlickrYahoo! 360°のようなサービスを展開していくと説明。同様に、地域サービス事業部ではいわゆるローカルサーチの分野を展開していくとした。
 モバイル事業部については、「ソフトバンクボーダフォンを買収したから事業部を作ったわけではない」としながら、携帯電話のパケット定額サービスによりYahoo!モバイルへのアクセス数は劇的に増えていることから、この分野にもフォーカスしていきたいと語った。
 井上氏は、「これまでの10年は利用者の拡大、量の拡大という10年だった。しかし、既に日本の人口の半分ぐらいまでにインターネットの利用者は増えており、そういう意味では日本ではあと2倍までしか量は増えない。これからの10年は、量ではなく質を高めていきたい」とコメントした。
 質疑応答では、ソフトバンクボーダフォン買収にヤフーも加わっていることについてどう思うかという質問に対して、Yang氏は「Yahoo! の戦略として、PC・携帯電話・テレビから各種サービスをシームレスに利用できる『Yahoo! Go』を発表しており、携帯電話のキャリアや端末機器メーカーとも協力している。モバイルの技術は革新を続けており、日本での今回の買収も非常に大きな機会と考えている」と説明した。
 Yahoo! JAPANが大きな会社となった理由については「強力なパートナー、経営陣、従業員に恵まれたこと。早い段階で日本市場にコミットしたこと」が大きいのではないかと感想を述べた。

Internet Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/03/28/11415.html
Cnet
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20099590,00.htm?ref=rss