インターネットの利用は情報系からEコマースへ@中国(中国情報局)

●総合ポータルサイトが依然として強い「情報系」

ITベンチャーを俯瞰(ふかん)すると、大手ポータルサイトのナスダック上場が相次いだ一時期に比べると、しばらくは静かな状態が続いたといえる。それでも、ここ2年では金融証券情報の「金融街」、ホテルチケット予約の「Ctrip」などがナスダック上場を果たすなど活気を取り戻したかのようだ。その一方では、これに続くような情報系サイトはあまりなく、単純な情報提供サイトは一旦落ち着きをみせると思われる。

日本と同様、エンタテインメント系のサイトは、携帯SMS(ショートメッセージサービス)の発展やブロードバンドの普及による音楽・映像コンテンツのダウンロード件数増加で活性化している。こういったサービスを提供する企業には小規模なものが多く、一部では公共性に欠けサービスが増えたため、政府部門は2004年末よりライセンスなどを厳しく取り締まり、監督管理の強化に乗り出している。

●日本には及ばないが中国でもEC(電子商取引)が急拡大

これまではインターネットの利用は情報提供が主体だったが、最近になってEC(電子商取引)の市場規模が次第に拡大し、05年以降の3年間では6倍に急拡大するとみられている。10年前の先行的ネチズン(網民:ネットシチズンの略)がすでに社会人となり、インターネットショッピングを買い物の一手段としてライフスタイルに取り込んでいることからもうかがえるとおりだ。

中国情報局
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0213&f=column_0213_001.shtml